小説や漫画などが大好きで、昔から憧れていた出版社に就職や転職をしたいと考えている人はやはり多いのではないでしょうか?
しかし今日では、若者の本離れやエンターテインメントの多様化によって、出版社は長い不況の波にさらされており、なかなか就職や転職することが難しくなっています。
とはいえ、売れる本を夜に出すために優秀な人材を必要としていることは間違いありません。こうした背景もあり、出版社では新卒よりも即戦力となる中途採用にチカラを注いでいるのです。もし、あなたが出版社への転職を考えているのであれば、出版社の転職事情や仕事の内容について理解を深めるておくことが大切です。
この記事では、出版社への転職を準備する前に知っておきたいポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!
第1章 出版社の就職・転職事情とは?
出版社の仕事のイメージといえば、「きつい」「夜遅い」「徹夜」といったイメージをお持ちではないでしょうか?実際には働き方改革などもあり、勤務時間なども管理されてきておりかつてほどの労働を強いられることは少なくなっています。
出版業界の未来性
出版業界の未来は、総じて明るいとは言い難いのが実情です。1990年代をピークに売上や利益も下降を続けており、最近のインターネットの急速な普及によって電子媒体やSNSなどの影響で収益も大きく下がっているからです。
いかにエンターテインメント性のあるコンテンツをWebを介して提供できるかが、これからの出版社へ求められるポイントとなることは間違いないといえます。
出版社への就職、転職は会社の規模が大きいほど難しい
未経験の方が出版社へ就職や転職をする場合、大手になるほど難易度が上がります。大手出版社の場合、その多くが新卒で有名大学からの新卒採用の度合が上がるからです。
中途採用の場合は、経験者のヘッドハンティングが多くなるために、その可能性はぐっと下がってしまうのです。
しかし、中堅の出版社の場合は即戦力を求めることが多いので、未経験であっても関連する仕事の経験や実績がある場合には、それが有利になることもあるのです。
もしも、出版社へ未経験から転職を目指すのであれば、編集プロダクションなどで経験を積んでから、経験者として転職を目指すことをおすすめします。
出版社の年収は平均約600万円!
出版社の平均年収は、会社の規模や出版物によって異なりますが、大手出版社であれば平均年収は1,000万円を超えるところも珍しくありません。最大手の出版社では更に1,300万円以上で、中堅の出版社平均年収は約600万円と言われています。また、小規模な出版社であっても専門的な知識が必要な書物を扱う会社では、平均年収1,000万円以上のケースもあります。
出版社はブラック企業?
出版社の仕事は、終業時間が長くきつい仕事でもあります。残業や休日出勤もある仕事も少なくないので、本当に好きな仕事でないと勤まりません。激務ですが、自分の作った書物が半永久的に残るのでやりがいのある仕事が多いのも出版社の仕事といえるでしょう。
第2章 出版社で人気の仕事は?
出版社の仕事は、編集や校正だけでなく、デザインや営業の仕事もあります。それぞれの仕事について解説していきましょう。
編集の仕事
編集の仕事は、出版物の企画から販売までの幅広い業務を担う花形の仕事です。
それぞれの会社によって多少の違いはありますが、企画立案から予算配分、取材、記事編集を一手に行い、そして最後の印刷物のチェックまでが編集の仕事となります。
この仕事の人気の理由は、 自分の手掛けた作品が多くの読者に読まれ、読者に対して影響を与えるということと、自分の編集した本が半永久的に残るという点にあります。
営業の仕事
出版社には営業の仕事ももちろんあり、書店や出版物の取り次ぎ会社が主な営業先です。それ以外にも、出版物に関するイベントなどがあり、講演やサイン会などを企画することもあります。また、雑誌などの広告のクライアント探しも重要な仕事のひとつです。
校正・校閲の仕事
校正や校閲は、正しい日本語が使われているかの精査を行う部署。社外に外注されることも多い仕事ですので、知識を活かして社外から出版社の仕事にアプローチするにも良い仕事です。
デザインの仕事
こちらも人気のデザインの仕事です。本などの出版物の表紙や写真の配置や配色、文字のフォントなども決める仕事で、専門的な知識や技術も必要なので、実力がいるので経験値がものをいいます。
このように、未経験者が出版社へ転職することは非常にハードルが高いことです。
しかも、今の出版業界は、将来性のある業界とも言えない上に仕事はとてもハードです。
年収が高めで忙しいので、やりがいはあります。もしも、あなたが出版社で仕事をしたいと考えている場合には、まず何かしらの経験を積んで、中途採用を目指してみることをおすすめします。
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