子供の頃から慣れ親しんだおもちゃ。誰もが懐かしい思い出の中に、自分お気に入りのおもちゃの思い出があるのではないでしょうか?
一言でおもちゃといっても、ここ数十年はテレビゲームやオンラインゲームなどの様々なデジタル玩具が人気となっています。しかし、昔ながらのアナログ的なおもちゃには、子どもが大人へと成長していく過程で欠かすことの出来ない「隠されたチカラ」があるのです。
木でできた柔らかく温かみのある積み木。コマ回しや凧あげのような集中力を鍛えられるおもちゃ。トランプやボードゲーム、オセロや将棋などの複雑なルールを覚え、知能を駆使するおもちゃ。お人形やごっこ遊びといったおとな社会を模擬体験できる遊びなど。
子どもの健やかな成長に欠かせないのが「おもちゃ」の遊びなのです。
今回はそんな子どもたちが知らず知らずのうちに遊んで学べる「アナログ玩具」について、エンターテイメントとしての側面と教育面の両方からアプローチしてみたいと思います。
小さな子どもがいるご家庭の方はもちろん、大人でも十分に楽しめるおもちゃも紹介しますので、是非とも参考にしてくださいね!
あなたには、どんなおもちゃの思い出がありますか?
第1章 おもちゃの持つチカラ
玩具には、実は思いもよらない「隠されたチカラ」があります。それは、いったいどの様なチカラなのでしょうか?
ここでは、そんなチカラを養うおもちゃの一例を紹介しましょう。
五感や身体能力、巧緻性(こうちせい・指先の器用さ)を養う
小さな子どもの頃、木でできた積み木遊びをしませんでしたか?まだ赤ちゃんの頃なら、ついかじりついたり、投げたり、舐めてみたり。そんな積み木遊びも、乳幼児期には、五感を養いバランス感や指先を鍛えるといったチカラがあります。もちろん、そんなことは遊んでいる本人は気づきませんが、天然の木材を使った安全なおもちゃには、そんな大人の思いが込められていたんですね。
想像や情緒、忍耐力などの精神力を養う
少し大きくなった子どもは、同じ積み木やブロックでも遊び方が変わってきます。何かの目的をもってお家を作ってみたり、自分が目指す形を完成させます。
家族や友人などとの愛情や信頼、絆を深める
さらに成長し、他者とのコミュニケーション能力が発達してくると、子どもたちは、兄弟や幼馴染となる友達と遊ぶようになります。そこでは、一緒に遊んだり、またグループを作って競争したりしながら、愛情や友情とともに信頼や絆という人間独特の感性を身につけていきます。それにも欠かせないのが、遊び道具となるおもちゃなのです。ゴムボールひとつ、ゴム紐1本が大切な感性を磨くおもちゃと考えると、凄いと思いませんか?
社会の仕組みや常識を感じながら学び・理解する
小学生に上がるころにはすごろくゲームなどのボードゲームやトランプなど、より複雑なおもちゃを使った遊びを覚えていきます。そこには細かなルールが存在し、勝ち負けというこれから大人になっていくまでの過程で経験する様々な困難や試練、またチャンスや喜びなどの模擬体験ができます。
第2章 おもちゃは誰もが経験する最初のエンターテイメント
人類が誕生してからこれまでの間、世界中で誰もが親しみをもって遊んできたのがおもちゃ。これほどまでに誰もが笑顔になれるツールは、他には類を見ません。
普段からごく当たり前のように存在し、接してきたおもちゃが、子どもの身体や心の発育にとって、たいへん重要であるということが実証されています。
また最近では、アンティークなおもちゃが一部のマニアにとてつもない高値で売買されたりすることがテレビの番組などでも放送され、驚かれる方も多いのではないでしょうか?
子どもから大人までを魅了し続けるおもちゃ。よくよく見るほどに優しくて愛情あふれるおもちゃ。そんな昔からある玩具で子育てをしたいものですね。
第3章 おもちゃのチカラのまとめ
このように、おもちゃには幼少期の五感や身体能力・巧緻性などの身体の成長、発育や創造・情緒・忍耐力などの精神的な発達、家族や友人などとの人との間の愛情・信頼の絆を深め、社会の仕組みやルールを感じたり理解するといった役割と価値を兼ねあわせているのです。
現代のおもちゃは、成長するにつれてデジタル化され、オンラインを使った新しい価値観のもとに進化しています。これは、新しい社会におけるスタンダードとなり、定着していくことでしょう。しかし、その根源にある人としての社会性やルールを守る姿勢、常識といった類は今も昔も変わりません。
どちらが良い悪いではなく、アナログからスタートして上手にデジタルと融合し、豊かな大人へと着陸できるような。おもちゃそんなかけがえのない道具なのではないでしょうか。
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