ウィズコロナ・アフターコロナにスポーツクラブが果たすべき役割とは?

スポーツ

 

コロナ禍で大きな打撃を受けたスポーツクラブやスポーツジム。

あまり広いとはいえない空間の中で運動し、空気の換気もしにくい環境にあるスポーツクラブの利用者の数は、新型コロナウィルスの蔓延によって大きく減っています。



しかし、適度な運動をすることはコロナウィルスの感染だけでなく、成人病の予防や、三大疾患の予防にも良い影響を与えることも事実で、その効果は『万病に効く』とも。

その効果は、筋骨格系や循環器系の疾患、がん、糖尿病、多発性硬化症、メンタル疾患、うつ病、認知症などのすべてを改善するとまで言われています。

また、米国の大学の論文では、スポーツクラブで定期的に行う有酸素運動が全身の免疫力を高めると発表されています。運動をすると血流が良くなり、有害なウィルスから身体を守る白血球の動きが活発化します。また、定期的に行う運動は肥満防止にも役立ち、新型コロナウイルスの重要な基礎疾患の高血圧、2型糖尿病、心血管疾患のリスクを軽減できるとも言われているのです。



しかし、世界的なロックダウンをきっかけに、スポーツクラブの休業を余儀なくされたり、開いてはいるものの、感染リスクを犯してまで通いたくないという人も多くなっています。



そこで、自宅にいながらにしてできるエクササイズに注目が集まり始めています。

しかし、自宅でのエクササイズではスポーツクラブに通うで得られる『運動することへのモチベーション』が続かないといった声も多いのも事実。

実際に、かつて日本中にブーム巻き起こした、自宅でできるフィットネスエクササイズのDVDは爆発的に売れましたが、その後継続している人は皆無といっても良い状態です。

このように、スポーツクラブで提供しているのは単に『フィットネスエクササイズ』なのではなく、運動することへの『モチベーション』でもあることがわかります。



スタジオレッスンで行われるエアロビクスエクササイズやピラティス、ヨガなどは、グループでレッスンが行われることで『強力なモチベーション』を発揮します。これは単に他者と競うということではなく、同じ空間で一緒にエクササイズをするという「行動」で仲間意識が生まれ、単独ではなかなか続かないことでも集団だと継続できるようになるということなのです。スポーツクラブのスタジオ内は素晴らしい空間です。大音量でテンポの良い音楽が流れ、そこでエクササイズをする人たちには、お互いを鼓舞しあいながら最後まで頑張ってやり遂げようとする雰囲気があります。グループエクササイズの何よりの利点はここにあり、決して自宅で行うエクササイズにはないメリットなのです。



このようなモチベーションは、運動習慣をつけるためにもっとも重要な要素といえます。

新型コロナウイルス蔓延の影響をいち早く受け、その影響が色濃く残っているスポーツクラブですが、運動することへのモチベーションを与えることができるのがスポーツクラブであり、クラブ側も会員の安全を守るために厳しい衛生対策を行っています。

 

新型コロナウィルスの感染拡大は、いまだに止まるところを知りえません。そんななかで、健康を維持するために、定期的に身体を動かすことが非常に重要です。逆に言えば、新型コロナウイルスの感染に打ち勝つためには運動が不可欠なのです。



運動することに適切な性別や年齢はありません。老若男女問わず、スポーツクラブでエクササイズをすることは大変有意義なことなのです。コロナ禍で、ある意味国民が分断されているいま、職業による差別意識まで生まれています。これも運動不足からくるストレスが要因とも考えられ、過激なインターネットユーザーがネット上のコメント欄や書き込みサイトに誹謗中傷を投稿し、そこに他の人が同調するといった悪循環も見られます。



健全な精神状態を守るためには定期的な運動は欠かせません。それを実現できるスポーツクラブには大きな使命があるのです。今後、できるだけ早くスポーツクラブに顧客が戻り、高いモチベーションを発揮しながら健康維持に努められる環境が戻ることを切望します。

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