【止まらないテレビ離れ】テレビとネットのビジネス格差。これから向かうべきテレビコンテンツの行く先とは?

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近年、若者のテレビ離れは止まることなく進行しています。なぜでしょうか?

 

現代の社会にはいろいろな娯楽要素が満載。スマホやゲーム、SNSといった個人で楽しむだけでなく、他者との関わりを家だけでなくどこでも取れる環境があるのです。

 

ひと昔前のように、一家に一台のテレビをリビングでチャンネルを取り合ってみるという光景は少ないでしょう。もしも見たい番組があれば、当たり前のようにHDに録画して見ることが出来ます。インターネット上では、登録すればいつでも見逃したドラマやバラエティー番組を再度見ることも可能な時代。それだけ、リアルタイムにテレビを見なくても良くなったのです。

 

少し前までは、学校や職場の会話で、昨晩のテレビ番組を見ていないと話しについていけないというほどトレンディドラマとかお笑い番組が隆盛を極めた時期もありました。まさにテレビの黄金時代といっても良いでしょう。しかし、今ではそんな番組は伝説のように語られる化石のような扱いになりました。

 

今回は、そんなテレビコンテンツは今後どのような方向へ進んでいくのかを検証してみましょう。

 

 

第1章 若者がテレビを見なくなった理由

 

長い間、家庭でのエンターテイメントの中心は常にテレビコンテンツにありました。

朝のニュースバラエティー番組、連続ドラマ小説は毎回高視聴率を記録し、昼のバラエティー番組やドラマ、夕方の漫画やバラエティー。夜のゴールデンタイムには各社が競って人気番組を制作してきました。

 

しかし、いつしかテレビを見ない若者や子どもが増え、テレビは中高年代の大人だけのエンターテイメントコンテンツになりました。これにはいったいどの様な背景があるのでしょうか。

 

なくても困らない存在

今までテレビで獲得してきた情報は、その時のニュースであったりトレンドをつかんだりするためには新聞や雑誌とともに欠かせない存在でした。しかし、現代ではスマホやPCなどで、いつでもどこでも最新の興味のある情報だけをピンポイントで獲得できます。しかも、リアルタイムに更新される情報が無料でいくらでも入るので、テレビのように、自分に興味のない情報を無理に見る必要もないのです。

 

このことから、今ではバラエティー番組を見ても情報の中心はテレビ世代の中高年代の大人向けの情報が多く、若者にとっては魅力に欠ける番組が多いのが実情です。

 

若者は忙しい

今の若者は、子供の頃から塾や習い事で朝から夜の遅くまで家にいることが少なく、テレビに慣れ親しむ時間が少なかったことも少なからず影響しています。

 

大きくなってからも高校生や大学生は勉強やアルバイトに忙しく、塾やアルバイト先の営業時間もかつてより深夜に及んでいます。

 

今の学生や若者は、ひと昔前よりも格段に忙しいことがテレビ離れの一因であることは間違いありません。

 

 

第2章 テレビに代わる現代のエンターテイメント

 

いまの若者がテレビ番組のようなコンテンツを楽しんでいないかというと、そんなことはありません。では、いったいそのような情報をどの様に入手しているのかを検証しましょう。

 

テレビより面白い動画配信

ここでいう動画配信は、テレビ番組の無料配信だけでなく、You Tubeなどの細分化された動画も含みます。インターネット上の動画配信には巧妙に仕込みがされたコンテンツも多く、素人からプロまで毎日天文学的な数の動画が新しく更新されます。いまではそのような動画を、いつでもどこでも無料で見ることが出来る時代です。自分の好きなジャンルの好きなところだけを抜き取って視聴できる動画配信は、今後もその需要も供給も増え続ける事でしょう。

 

SNSによる情報の共有

テレビよりも面白い動画が無料で配信されているインターネット上では、SNSを使えば自分のコミュニティでそれを共有することができます。自分と好みを同じ人たちとリアルタイムに情報を共有出来るのです。これにより、常に好みの動画や情報を楽しむことができるので若者がテレビの前からいなくなりました。

 

 

第3章 これからのテレビの行方

 

このように、テレビという情報コンテンツはいま若者の支持を減らしています。

しかし、インターネットで得る情報につきまとう欠点。それは、情報の信憑性の希薄。

インターネット上の情報は、誰がどの様な視点で書いているのかが分かりにくいものが多くあります。その中には明らかなデマも数多くあります。また、そのようなデマがインターネット上で拡散され、悲惨で悲しい事件を巻き起こすことも少なくありません。

 

このような欠点を補うことができて、しっかりとした信用できる情報を提供することがこれからのテレビコンテンツが向かう道なのです。そして、そのコンテンツをテレビの地上波だけでなく、インターネット上にあげれば、若者の目にも止まり、テレビの番組がこれからも必要とされるコンテンツになり得ます。

 

これからのテレビコンテンツに必要なことは、信用出来る内容と客観的な視点、分かりやすい情報の提供です。今までのテレビ制作から、さらに進んだ制度とスピードが求められる時代が到来しているのです。

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