人気アイドルグループはじめ大物アーティストによる大型公演が相次ぎ中止に!その赤字損失の内容を徹底検証します

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コロナウィルスの蔓延により、2020年の春以降大小いろいろなイベントが中止に追い込まれています。

 

それは、小さなライブハウスから人気アイドルグループの大型公演、最終的には世界最大のスポーツイベントのひとつである東京で行われるはずであったオリンピックまでが1年延期される、という前代未聞の事態となりました。

 

コンサートやライブ、ツアーが中止になると、当然それまで準備してきた費用が無駄になってしまいます。チケットの払い戻しにかかる費用から、会場のキャンセル料、設備やスタッフにかかる費用も無駄になるだけでなく、そもそもそのグループがそのコンサートやライブ、ツアーで行なうはずだった販促プロジェクトも全てなくなるということなのです。

 

もちろん、赤字損失の額はアーティストが行なうはずだったコンサートやライブ、ツアーの規模にもよりますが、その費用は莫大な金額になることは容易に想像できるのではないでしょうか。

 

今回は、そんなコンサートやライブ、ツアーが中止になると、どのような損失が生まれるのかを徹底検証してみたいと思います。今後、少しでも早くコンサートやスポーツイベントの再開できるように祈りつつ、この記事を読んでいただければ幸いです。

 

 

第1章 コンサートやライブ、ツアーが中止に!いったいどんな費用が発生するのか?

予定されていたコンサートやライブ、ツアーが中止になると、当然のことながら赤字が発生します。ひとことで赤字と言ってもその内訳は多岐にわたり、「ヒト・モノ・コト」に対して膨大な費用がかさむことになります。

 

それでは、赤字費用となる項目の内容を見ていきましょう。

 

ヒトにかかる費用

コンサートを開催するまでには、非常に多くの人が関わりますので多額の人件費がかかります。例えば、企画から運営に関わるスタッフや現場の設備の設営に関わる人員、直前の中止となれば警備やホール内の案内係などその人数は数百人に及ぶことも。このように、直接アーティストに関わる芸能プロダクションだけでなく、運営を任される企画運営会社にも膨大な費用が発生することになります。

 

モノにかかる費用

多くのコンサートでは、会場の演出に大きな費用をかけます。音楽機材や照明だけではなくその場限りの演出も多く、次回に使いまわせないもの少なくありません。それだけではなく、コンサートのポスターや販売用のグッズ、CD,DVDなどの販売も滞るため余剰在庫を抱えることにもなります。その額は大きなツアーの場合には数億といった額に膨らむことも。

 

コトにかかる費用

コトに関する費用は、ぱっと見て分からないことなので見落とされがちですが、実は一番大きな金額になることも多くあります。コトとは、企画にかかる費用や販促費など。そのコンサートの収益を見越して投資を行ない次のプロジェクトに向けて動いていたりすると、その先の企画や運営までが実行不可となる可能性があります。特にテレビやラジオ、有名雑誌や新聞といった媒体をつかってコマーシャルしているとその額は億単位になることもあります。このように、コンサートやライブツアーの中止はその場限りの赤字だけではなく、莫大な損失につながってしまうのです。

 

 

第2章 今後、ライブの収益源がオンラインライブ配信になり得るのか?

コロナ禍のいま、コンサートやライブ、ツアーをオンラインで配信する動きが出ています。オンラインを使えば、観たい人がチケット争奪戦に巻き込まれることなく見ることが可能であり、しかもそれ以外にライブ配信だけでなく、ライブ映像を記録・編集したストリーミング配信を行なえば、インターネット環境さえあればいつでもどこでもライブを楽しむことができます。しかし、オンライン配信にはメリットだけではなく、デメリットもあります。ここでは、オンラインライブのメリットとデメリットを検証しましょう。

 

オンライン配信のメリット

オンラインでコンサートやライブを配信すると、時間と場所という概念がなくなります。東京で行なわれるコンサートを、北海道から沖縄、そして海外でも生で観ることができるためです。また、1つの配信契約で家族や友人と楽しめるため、観に行けなかったファンにとってはメリットに他なりません。また、アーティスト側も特定のファンだけでなく、多くの人の目に触れる機会を増やせるため、新たなファン獲得というチャンスを手にすることができます。

 

オンライン配信のデメリット

オンライン配信では、距離が関係ない分、ライブツアーのように全国各地のファンと交流することが出来ません。コンサートやライブを東京、名古屋、大阪などの都市で開催したとしても演出は同じであるため、同じ演出のコンサートやライブを繰り返して観るのは余程のファンだけでしょう。それ以外にも、画面上でコンサートやライブを観てしまうと、DVDやブルーレイディスクを購入する動機づけも弱くなるばかりか(すでに画面上で観てある程度満足してしまっているため)、大きな収益源となるグッズも売れません。生のコンサートやライブに対して完全なフォローがオンラインではできないというのが現実なのです。

 

東京オリンピックのような世界イベントで国家的な興行あったからこそ延期を決定しましたが、現実的には音楽のコンサートやライブ、ツアーの場合はよっぽどのチカラがあるプロダクションや大物アーティストではない限り延期は極めて難しく、今回のコロナ禍で興行中止となり倒産となってしまった会社も数多く出ています。コロナ禍の一刻も早い収束とエンターテインメント業界の復興を願ってやみません。

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